ごあいさつ
園のこと
白鳳幼稚園は、全国でも珍しい仏教会が支援する幼稚園です。
合掌
白鳳幼稚園理事長
別所泰広
白鳳幼稚園理事長
別所泰広
大正7年に上野町仏教各宗同盟の御住職方が発起人となり創立され、平成23
年今の伊予町に移転されましたが、今年で103年目を迎えました。
その間、園を巣立った幼児は約6400余名を数え、社会のあらゆる方面で今も活躍される方も数多くおられます。
現在3歳児から5歳児まで、赤組、桃組、黄組、緑組と4学級にて90数名が
元気よく、遊びに学びに精を出しています。
当園の主な指導目的は次に示す通りです。
1) 仏教の本旨に基き、学校教育法に従って幼児を保育し、適した環境を整
えて、その心身の発達を助成する。
2) 教育基本法、学校教育法及び子ども・子育て支援法その他の関係法令を
遵守し運営する。
3) 仏教の本旨に基き、幼児の時代から、宗教的情操で明るく、正しく、
和やかな心情を持ち、慈しみの心と、のびのびとした活動する子供を
育てる。
当園は、幼稚園ですので、文科省の学校教育法に従い、単に子育てだけでなく、教育にも力を注いでいます。
更には、人生を歩む上で必要な仏教の本旨、皆が共に幸せを掴むための智慧
と、人を思いやる慈悲の心を園児とともに保護者の皆様も身につけていただきたいと思います。
園長 堤 正史
白鳳幼稚園は、1918(大正7)年に上野の仏教寺院が協力してたてた「上野保育院」を出発点として、すでに100年余りの歴史を持ちます。こうした設立の経緯からもお分かりいただけるように、本園の特色は何よりも仏教精神に基づいた幼児教育にあります。
仏教は紀元前5世紀ごろ北インドに生まれた釈迦を開祖とする世界宗教です。ところで、釈迦は生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言われたと伝えられています。これを表面的に理解すると「宇宙で自分ほど偉いものはいない」といった言葉のようにも聞こえます。しかし、この八文字は決してそうしたうぬぼれめいた言葉ではありません。それは、一切の差異をこえて、すべての人が皆それぞれひとしく尊いということです。天上天下唯我独尊とは、言い換えれば「おぎゃあ」という産声のことです。この産声の精神のもと、本園はお預かりしたお子さま一人一人に向き合ってまいります。
一人一人と申しましたが、一人は孤立した「独り」ではありません。私たちには皆それぞれ父母があります。この父母にもその父母があります。これを辿っていけば文字通りここまで存在したすべての人とつながっていきます。過去だけではありません。未来にも命はつながっていきます。また、人としての私の命が他の数えきれない命によって育まれていることは言うまでもありません。こうした一人一人の命にかかわるネットワークを仏教では「縁」と言います。有るとか無いとかといった人間の分別こえて、生きとし生ける一切はつながっています。この縁の教えをよりどころにして、「一人を大切にすることは皆を大切にすること」、これが本園のめざす所です。
本園の建学の精神は「強い子になりましょう」「善い子になりましょう」「優しい子になりましょう」です。それは、自分だけでなく他の人にも心を開き思いやりのあるたくましい子になって欲しいという本園設立者たちの願い、そしてこれを受け継ぐ現在の教職員の願いでもあります。どうか保護者の皆様におかれても、この願いを実現するためお力添え賜るよう心からお願い申し上げます。